酒場の痴話喧嘩 

Hearthstone™についてお話しします。共感してほしい。

コントロールプリーストを作るために課金しろ

皆様、ご無沙汰しております。ユタ州です。

 

毎度のことながら、ハースストーンというデジタルカードゲームのお話をしていこうと思うので、興味のある方もない方もどうぞお付き合いください。

 

 

さて、パッチ10.2が実装されて早2週間ほど、この短時間の間に様々なデッキが開発・改良されてきており、コピーデッキ使いの私としては非常に楽しい毎日を送っています。

 

中でも最近お気に入りなのは、コントロールプリーストというデッキです。

本日はこのコントロールプリーストの魅力について皆様にお伝えできればと思います。

 

 

ナーフ後環境について

パッチ10.2での大きな変更点は何と言っても、4つのカードのナーフ(注1)です。

(注1)効果やステータスを弱体化させること。Nerfはもともとアメリカで有名なおもちゃの銃の名前だった。とあるオンラインゲームで弱体化された銃に対して、「俺が愛用している銃がNerf(おもちゃの銃)みたいになっちまった」という意味から、Nerfが弱体化を示す言葉に派生した模様。

 

≪海賊パッチーズ≫、≪縛鎖のラザ≫、≪回廊漁り蟲≫、≪ボーンメア≫がそれぞれ弱体化され、それに伴い環境も大きく変化しました。

 

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最も大きな変化は、≪縛鎖のラザ≫のナーフによるハイランダープリースト(注2)の消滅でしょう。

(注2)ハースストーンではレジェンド以外のカードは1種類につきデッキに2枚いれることができるが、どのカードも1枚ずつしか入れていないデッキをハイランダーデッキと呼ぶ。≪縛鎖のラザ≫等のカードはデッキをハイランダーにすることで強力な効果を発揮する。

 

ハイランダーデッキとは思えない豊富で器用な除去スペルを用い、大小関わらず様々なミニオンを捌き対処し、強大なバーストダメージで数多のデッキを葬った凶悪なデッキです。

≪縛鎖のラザ≫というキーカードを失ったハイランダープリーストはたちまちその姿を消すこととなりました。

 

ライバルであるハイランダープリーストが消えた一方、今回お咎めのなかったナーフ前環境で最強の一角、コントロールウォーロック(注3)は依然としてtier1(注4)の座に居座り続けています。

(注3)コントロールデッキとは始動が遅くじっくり戦うデッキのこと。

(注4)ピラミッドの頂点をtier1、それに続いてtier2、3......となる。つまり食物連鎖のトップ、環境の覇者である。tireではないことに注意。(自分もよくスペルミスする)

 

 

一方、≪海賊パッチーズ≫、≪回廊漁り蟲≫のナーフにより、アグロドルイドに代表される横展開を得意とするアグロデッキ(注5)が軒並み弱体化されました。 

(注5)速攻を仕掛けて押し切るデッキ。

 

もともと小粒なミニオンを横展開するデッキを捌くのが上手かったウォーロックはますます勢いづき、横展開を得意とするアグロデッキは息を潜めるようになりました。

 

苦手とするデッキが消えたことで台頭してきたのが秘策メイジと呼ばれる攻撃的なメイジデッキです。このデッキは、≪爆発のルーン≫、≪呪文相殺≫等の秘策カードで相手の序盤の動きを妨害しながら、豊富な火力呪文で一気に押し切るデッキです。現環境の覇者であるウォーロックに有利がとれ、安価に組めることもあってナーフ後から今現在(2018/2/20)まで大流行しているデッキの一つです。

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この秘策メイジに打ち勝つために、横展開を得意とするアグロデッキで、ウォーロック以外ならほとんどの相手と互角以上に戦えるマーロックパラディン等のデッキが活躍し、結果を残しています。

 

一見するとコントロールウォーロック←秘策メイジ←マーロックパラディン←コントロールウォーロック←.......といった3すくみのようにも見えますが、他にもコンボドラゴンプリースト、Zooウォーロック、スペルハンター、翡翠シャーマン、エグゾディアパラディン.......などなど様々なタイプのデッキも結果を残しており、なかなかに混沌とした良環境なのではないでしょうか?

 

そんな混沌から再発見されたデッキがコントロールプリーストです。

 

コントロールプリーストとは?

ナーフ実装直後の2/9、BeerBrick(注6)というサイトでレジェンド到達デッキとして紹介されていたコントロールプリーストのリストを見て、困惑したのは私だけではないはずです。「どうやって勝つんだ?」と.......。

(注6)日本におけるハースストーンの大手情報サイト。BeerBrick管理人のahirunさん(Twitter : @ahirunHS)の情報は日本だけでなく海外の誰よりも早いと評判なので、ラダーの最新環境を追いたいならフォロー推奨。

 

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https://dekki.com/ja/games/hearthstone

 

beerbrick.com

 

日本人HSプレイヤーのguardさん(Twitter @GUARD1019)がこのデッキを用いレジェンド到達報告した後、日本人HSプレイヤーのあれっくすさんや、海外の有名なHSプレイヤーAsmodaiさんやZetalotさんが(リストは若干異なるものの)コントロールプリーストを用いて結果を残しています。

 

この得体の知れないデッキを目の当たりにして、頭の上に秘策のクリスマスツリーができたところで脳みそが≪爆発の罠≫で≪爆発のルーン≫したので、とりあえずデッキを組んで試してみることにしました。

 

それでは、guardさんが2/9にレジェンドに到達した≪コールドライトの託宣師≫を採用したオラクル型コントロールプリースト(注7)を組んで使用してみてわかったことについて次の項で述べていきたいと思います。

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 (注7)≪コールドライトの託宣師≫の英語名が≪Coldlight Oracle≫。

 

現環境におけるコントロールプリーストの戦い方

いろいろわからないことだらけですが、 実際に使ってみると、

「このデッキって何に勝てるんだ?」

という疑問がすぐに解消されました。

 

このデッキ、秘策メイジに勝てます!

 

ハースストーンというゲームに慣れた方なら、リストを見た時点で「あーなるほど」、とすぐにわかるのかもしれませんが、私は実際に動かしてみてようやく気づきました(笑)。

 

このデッキ、秘策メイジに勝てます!!(二回目)

 

大流行している秘策メイジにただならぬ憎しみ(注8)を感じている人も少なくないのではないでしょうか?そんなあなたにおススメなデッキがコントロールプリーストです。

(注8)ただひき殺してくるだけの他のアグロと違って、秘策の読み合いやケアを必要が必要な秘策メイジは好ましいアグロだと個人的には思う。異論は認めまくる。トップ秘紋パイロだけは絶対に許さない。

 

対秘策メイジ

このデッキには対秘策メイジを意識したカードがいくつか入っていますが、その中でも重要なのが、≪ダスクブレイカー≫と≪上級回復ポーション≫です。

 

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≪ダスクブレイカー≫は手札にドラゴンカードがあるとき場にいるミニオン全員に3点ダメージを与えるドラゴンミニオンです。

3点AoE(注9)は秘策メイジ相手に面白いほどぶっ刺さります。≪マナ・ワーム≫、≪魔法学者≫、≪キリン・トアのメイジ≫などの秘策メイジに採用されているほとんどのミニオンのヘルスは3以下なので、≪ダスクブレイカー≫を場にだすだけでボードをとることができます。

(注9)Area of Effectの略。範囲攻撃のこと。読み方はエーオーイー。たまにアオイって読む人いるけど流行ってるのか?

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秘策で相手を妨害しながらボードを制圧して、早い段階から相手ヒーローの体力を奪いつづけるという、秘策メイジのねらいを早々に潰せるキーカードです。

 

≪上級回復ポーション≫は4コストで味方キャラクターを12点回復させるというプリーストには珍しくプリーストっぽい呪文です。

秘策メイジの怖いところは何と言っても、その高火力呪文。10ターン目に≪ファイアーボール≫、≪ファイアーボール≫、≪フロストボルト≫で15点リーサル(注10)決められて発狂したのは私だけではないはずです。

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(注10)lethal : 致命的な。「リーサルありますね」は「このターンで決着がつきますね」の意。リーサルミス、リーサル警察等の表現も一緒に覚えよう。

 

しかし、≪上級回復ポーション≫を使えばそんな恐怖ともおさらば。ボードを捨てて全力でヒーローを狙いにいったところで12点も回復されてしまうと大抵のアグロデッキは息切れしてしまいます。

≪呪文相殺≫にさえ気をつければ、このカードだけで秘策メイジを絶望させられます。

 

だいたいの試合はこの2枚の力で事足りますが、そう簡単に終わらないのが今の秘策メイジです。

コボルトと秘宝の迷宮」で追加された≪アルネス≫というレジェンド武器は、これまでの秘策メイジが陥りがちだった手札の枯渇状態を一枚で解消できる最強カードです。このカードを用いて、ミニオンの再展開と高火力呪文の波状攻撃を仕掛けられるとどんなデッキでも苦戦を強いられることになります。

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その対策として採用されているのが、≪暴蝕ウーズ≫、そして≪コールドライトの託宣師≫です。

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≪アルネス≫装備直後に≪暴蝕ウーズ≫で武器破壊すれば相手の攻撃の手を簡単に止めることができることは周知の通りなので、語ることはあまりありません。

このデッキで面白いのは≪コールドライトの託宣師≫を採用しているところです。単なるドローソースとしても用いる以外にも、相手に2枚ドローさせるという効果によって、≪アルネス≫の装備後はデッキ切れしやすい、という弱点をつくことができます。

実際に、各種AoEと回復しながら相手の猛攻を耐えて、最後はファティーグダメージ(注11)で相手を倒すという試合は少なくないです。

(注11)fatigue : 疲労。デッキ切れ後に毎ターン蓄積するダメージをファティーグダメージという。ファーディングでないことに注意。

 

以上が、対秘策メイジの戦い方の概要です。結構勝てる気がしてきませんか?

 

 

コントロールプリーストは秘策メイジに強いですが対秘策メイジ特化のデッキというわけではありません。どんなデッキにも柔軟に対処するだけのポテンシャルを持ち合わせています。

 

対コントロールウォーロック

互角以上に戦える相手です。

このマッチアップでのキーカードはズバリ、≪ドラゴニット諜報員≫と≪精神支配≫です。

 

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≪ドラゴニット諜報員≫は5コスト5/6のドラゴンミニオンです。そもそものステータスが高いので、普通に出しても相手にプレッシャーを与えられますし、何よりも相手のデッキのカードをコピーできるという効果が強力です。≪ヴォイドロード≫、≪頽廃させしものン=ゾス≫、≪屍山血河のグルダン≫などをコピーできると非常に楽しいです。ハースストーンを最大限楽しみたいときは、相手がこれらのカードを引ききる前に≪ドラゴニット諜報員≫を使用することをお勧めします。

 

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≪精神支配≫は10コストかかるものの、相手のミニオンを奪うことのできる強力なカードです。もちろん≪ヴォイドロード≫を奪いましょう。ヴォイドロードを早い段階で奪う(≠破壊する)ことで、相手の≪頽廃させしものンゾス≫、≪屍山血河のグルダン≫といったカードのバリューが下がるので、より戦いやすくなります。

 

また、ウォーロックはヒーローパワーでのドローを多用するため、通常の相手よりもデッキ切れが早いです。したがって≪コールドライトの託宣師≫も活躍できます。また、コントロールウォーロックは手札を8、9枚所持しながら戦うことも多いので、狙えるのであれば≪コールドライトの託宣師≫によるオーバードローも狙っていきましょう。

 

対マーロックパラディン

私の体感ですが、微不利~互角程度だと思います。(扱いの上手い人やデッキ構成によっては微有利かも) 

 

このマッチアップでも≪ダスクブレイカー≫は輝きます。

≪ダスクブレイカー≫を中心にボードを制圧するのが基本的な戦い方になるので、≪ネザースパイトの歴史家≫や≪ゴルゴン・ゾーラ≫で≪ダスクブレイカー≫を量産できると勝利にグッと近づけるはずです。

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≪ダスクブレイカー≫一枚でより多くのミニオンを葬ろうとして温存すると、≪コールドライトの予言者≫や≪温厚なメガサウルス≫でヘルス4以上のミニオンを大量に作られてしまってゲームオーバーみたいなことも少なくないので、相手のマーロックは積極的に破壊していきましょう。

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また、マーロックパラディンも≪動員≫や≪神聖なる恩寵≫のせいでデッキ切れを起こしやすい相手です。たまに≪コールドライトの託宣師≫で勝利する試合もあるので、頭の隅には置いておくと良いかもしれません。

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オラクル型コントロールプリーストの魅力

以前、性悪プリーストの魅力をひたすらに語る記事を投稿しました。

 

sofutah.hatenablog.com

 

性悪プリーストから火力とズル要素(注12)が減って、器用さと柔軟性を上げたのがコントロールプリーストだというのが私の印象です。

(注12)もちろん≪性悪な召喚師≫のこと。ナーフ後は8コストになった≪ボーンメア≫も召喚されるようになったのでほんの少し弱体化された。

 

性悪プリーストと同様に「発見」の効果を持つカードが多く採用されているので、相手やその時の状況に応じた柔軟な戦い方が可能です。以前の記事でもお話ししましたが、このメカニクスのおかげで試合が非常にエキサイティングなものになるので、自分はこのメカニクスが大好きです。この意見に同意してくれる方も少なくないはずです。

 

また、基本的に受け身のデッキなので、ロングゲームになりやすいのはもちろん、頻繁にファティーグ勝負へと突入します。したがって、どんな相手とも総力戦になりがちです。相手が押し切るのか、自分がゲームをコントロールし切るのか、そういった一進一退の熱いゲームが多いのがこのデッキの特徴です。

 

今までコントロールデッキをあまり握ったことがない方や、コントロールデッキでもotk要素(注13)のあるデッキしか使ったことのない方は、一度このオラクル型コントロールプリーストを触ってみることをおススメします。

 (注13)one turn killの略。うるさいオタクは「ワンターンキルじゃなくてワンショットキルだろ!」って怒るので注意。

 

派手さはないけど、使ってるとジワジワと幸福感が溢れてくる、そんなデッキです。

 

課金しろ

この記事を読んで、面白そうだ、組んでみよう!と思う方がいらっしゃったら、それに勝る喜びはないのですが、一つ問題があります。

 

このデッキ少々、値が張ります。

 

今回紹介したオラクル型コントロールプリーストもそこそこお高いですが、今主流の≪カバルの影の僧侶≫を採用した型のコントロールプリーストはさらにお高いです。

 

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魔素が足りないからあきらめようと思ったそこのあなた。

 

課金してください 

 

読者A「いやいや、ソシャゲに課金とかありえないから」

 

わたし「課金してください(二回目)

日本のソシャゲに比べたら、HSはかなり良心的らしいです。ゲームソフト1本分の値段で相当な魔素とカードが手に入ります。

 

読者B「いや、無課金縛りでやってるし.......」

 

わたし「課金してください(三回目)

時間がもったいないです。お金をいれてハースストーンをより楽しみましょう。

 

 

大丈夫。長ったらしい駄文をここまで読んできたあなたは相当ハースストーンが好きだ。課金して後悔することなんてないよ。

 

さあ一緒に課金しよう。

 

最後に

 最後は少々強引なお話でした。自分も課金し始めたのはつい最近なので、無課金で行きたい気持ちもよくわかります。でも、自分は課金してからよりハースストーンが楽しめるようになったので、一個人の意見ですが、課金はおススメです。

 

(そして、この記事を読んで課金する人が増えて、日本でのハースストーンの売り上げが上がり、ブリザードが日本での活動を強化して、おま国(注14)案件で悲しむ思いをすることがなくなるといいなぁ)

(注14)お住まいの地域では現在ご利用いただけません。つまりそういうことである。

 

本日も長い長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。お疲れ様でした。

もしよろしければ、ツイッター等でRT, favなどしていただけると泣いて喜ぶことを誓います。もし質問・ご意見等あればツイッター等で気軽に絡んでくれると嬉しいです。

 

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

 

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