過去の自分が「コボルト」の新カードを評価した話【中編】
ユタ州です。
今回の記事は前回のつづきとなっています。
前編をまだご覧になっていない方は以下のリンクから。
それでは中編始めていきましょう!
今回は、プリースト、メイジ、ハンターの3ヒーローです。
~登場人物紹介~
ユタ州(過去): 「凍てつく玉座」ではミッドレンジウォーロックを愛用していた。 ≪屍山血河のグルダン≫を使うのが好き。
ユタ州(現在): 「コボルト」では性悪プリーストを愛用していた。 ≪ドラコニット諜報員≫で盗んだ≪屍山血河のグルダン≫を使うのが好き。
ユタ州(筆者): 地の文を書いている。 掛け合い形式と言いつつ、ユタ州(現在)がほとんど発言していないことに気付いたが見て見ぬふりをしている。
プリースト評価 ~≪心霊絶叫≫に絶叫した男~
さて、ハイランダーデッキを携えて「凍てつく玉座」でも活躍したプリーストですが、新カードの方はどうでしょうか?
......ブツブツ。
どうされました?
なんでプリーストばっかり強化するんだよ!!!(激怒)
(まあそうなるわなぁ。)
だっておかしくないですか? まずこの≪心霊絶叫≫というカード! 今でさえ除去の豊富なプリーストに、断末魔ミニオンを無効化する最強の全体除去呪文あたえちゃいけないでしょ!!
(誰が見ても頭おかしい性能してたもんなぁ......。)
≪ダスクブレイカー≫もぶっ壊れですよ! ドラゴンハイランダープリーストが「凍てつく玉座」環境末期にレジェンド上位到達していることを踏まえたら、こんなカード出しちゃいけないでしょ!!!
(当時から満場一致でぶっ壊れっていう評価だったなぁ......。)
≪トワイライトの侍祭≫も地味におかしな性能してますし、新環境のドラプリのことを考えると頭が痛いです......。 ≪ダイヤモンドの小呪文石≫でビッグプリーストも強化されそうですし、ブリザードは何を考えているんだか......。
(プリースト大幅強化は≪祓い清め≫騒動の反動だったんですかね.......?)
(注)「ワン・ナイト・イン・カラザン」で満を持して登場した最弱カード。開発者のベン・ブロードが謝罪動画を投稿するほど、評価の悪かった伝説の一枚。
まあ、≪テンポラス≫、≪ドラゴンソウル≫の2枚のレジェンドカードが弱いのがせめてもの救いですね......。
(プリーストの事前評価はわかりやすすぎてツッコみどころあんまないな......。)
≪心霊絶叫≫
事前評価☆4 事後評価☆3
ストレスの化身。使うと気持ちいい。
ナーフ後はコントロールプリーストに入ったり入らなかったり。
遅延させてコンボを決めれば必勝できるハイランダープリーストと愛称が非常によかったものの、相手のリソースを削れないという弱点もあるので、今後も評価が変わっていくカードだと思われる。
≪ダスクブレイカー≫
事前評価☆4 事後評価☆4
うっとおしい虫けらはお前じゃ!
ドラゴン軸のプリーストがやっていけるのもこのカードのおかげ。
≪ネザースパイトの歴史家≫、≪ドラコニット諜報員≫がスタン落ちした後のドラゴンプリーストが強いかどうかはさておき、このカードがドラゴンプリースト必須のカードであり続けるのは間違いないと思う。
≪トワイライトの侍祭≫
事前評価☆4 事後評価☆3
このカードにもよく苦しめられた。
≪狂気ポーション≫や≪カバルの影の僧侶≫とのコンボが凶悪だった。
≪ダイヤモンドの小呪文石≫
事前評価☆3 事後評価☆3
ビッグプリースト御用達のカード。
≪バーンズ≫がスタン落ちした後でもビッグプリーストというデッキタイプはまだまだやれそう。
≪テンポラス≫
事前評価☆1 事後評価☆1
登場時エフェクトはかっこいいよね。
使うとゲームを崩壊させるパワーカード()
≪ネザースパイトの歴史家≫で発見しちゃうと選択したくなっちゃう魔性のカード。
≪ドラゴンソウル≫
事前評価☆2 事後評価☆1
現在の環境・カードプールではどうあがいても強くない。
もしこのカードが実践レベルになってしまったら、相当ストレスフルな気がするので今のまま弱いカードであり続けてほしい。
メイジ評価 ~大方予想通りでヤマなしオチなし見る意味なし~
次はメイジの評価をお願いします。
「凍てつく玉座」のメイジカードはイマイチでしたが、今回はそこそこ期待できると思います。
「凍てつく玉座」ではクエストメイジがそこそこ活躍していましたが、「コボルト」ではどうなるでしょうか?
うーん。新カードの≪ドラゴンの憤怒≫は高く評価しているんですが、クエストメイジと相性がいいかと言われると微妙な感じがしますよね。 クエストメイジが強化されるって感じではないと思っています。
なるほど。
それよりも、開発側がビッグスペルメイジを推しているみたいですよね。 ≪ドラゴンの憤怒≫もそうですが、≪ワタリガラスの使い魔≫や≪性悪な召喚師≫のようなシナジーカードが一気に追加されたので、普通に強いんじゃないですかね? まあどうでもいいんですけど。
(メイジのカード資産あんま持ってないから興味なさそうだな、コイツ.......。)
≪爆発のルーン≫、≪アルネス≫あたりも含めて、新しく追加されたカードはどれも優秀ですけど、正直、インフレ(主にプリースト)についていける感じはしないですよね......。
(メイジもはっきりとしたカードが多くて評価しやすかったみたいだな。大ハズししてくれないと企画倒れだぞ......。)
≪ドラゴンの憤怒≫
事前評価☆4 事後評価☆3
強力な全体除去呪文。
低コストスペルを採用すると威力が落ちる諸刃の剣。結構好きなデザインのカード。
≪ワタリガラスの使い魔≫
事前評価☆3 事後評価☆3
ドロー力の弱いビックスペルメイジの頼もしいお供。
≪性悪な召喚師≫ 中立
事前評価☆2 事後評価☆3
強力なズルカード。
ビッグスペルメイジくらいでしか採用されないだろうと踏んでいたが、実際はプリーストやドルイドでちゃんと結果を残した。
逆にメイジでの採用率はあまり高くなかった。
≪爆発のルーン≫
事前評価☆3 事後評価☆3
≪アルネス≫
事前評価☆3 事後評価☆4
速攻タイプのメイジは不安定な印象があったが、≪アルネス≫のおかげでかなり安定した。
装備すると喋るのすき。欲を言えば殴るときも専用ボイスほしかった。
ハンター評価 ~事前評価ダービーのダークホース、スペルハンター~
ユタ州さん、ハンターがお好きだと聞きましたが......。
ハイ好きです。 初心者時代にミッドレンジハンターにお世話になったので。 それだけに、今回の新カード発表はがっかりでした。
≪こっちへ来い!≫が発表されたときは、結構みんな荒れてましたよね。
スペルオンリーでハンター組んで強いわけないですよ。 開発者がこっちへ来い!って感じですよね。ワハハ。
(自分がクッソつまんないこと言ってるの見るの辛いな......。)
「凍てつく玉座」環境末期でミニオンを≪放たれし激昂ヤシャラージュ≫と≪バーンズ≫のみに絞ったオペラハンターなんてデッキも一応存在してましたが、まあネタデッキの域を越えないと思いますね。 凍結シャーマンみたいなもんですよ。
(スペルハンターのレジェンド上位報告、結構あるんだよなぁ......。)
まあ、でも≪エメラルドの小呪文石≫、≪ワンダリングモンスター≫で秘策シナジーが強化されているのと、待望の1コスト獣ミニオン≪ダイアモール≫が追加されたのは素直に朗報ですね。 ≪洞窟ヒドラ≫もミッドレンジハンターで大暴れしそうですよね。
(ほとんどのミッドレンジ系のデッキが、ナーフ前まで息してなかったの悲しかったなぁ......。)
重めのカードがいくつか追加されましたが、結局は今まで通りアグロ~ミッドレンジ系のデッキに収まるでしょうね。 ただ、強いかどうかは始まってみないとよくわかりませんね。 スペルハンターが弱いのは明らかですけども。笑
(最後の最後で見事に予想を外してくれて一安心だ......。)
≪こっちへ来い!≫
事前評価☆1 事後評価☆2
スペルハンターがここまでやれる子だとは思わなかった。
実際使ってみると普通に使いやすかった。
≪エメラルドの小呪文石≫
事前評価☆3 事後評価☆4
リリース直後にランク戦で大暴れしていたカード。
≪ダスクブレイカー≫より早く生まれていたら、もっと活躍できていたんだろうな......。
≪ワンダリングモンスター≫
事前評価☆3 事後評価☆3
普通に優秀。
大抵ヘルス3のミニオンが出てくるので、アタック2以下のミニオンで殴りづらい。
ケアする秘策が増えただけでも十分仕事をしているといえる。
≪ダイアモール≫ 中立
事前評価☆3 事後評価☆2
ナーフ前までは、アグロドルイドでもよく使われていたカード。
無難なカード。
≪洞窟ヒドラ≫
事前評価☆3 事後評価☆2
思ったより使われなかったカードその3。
「ウィッチウッド」から≪死線の追跡者レクサー≫のヒーローパワーの候補に「コボルト」以降のミニオンも追加されるようだが、コイツの真価はバ獣化してから発揮されると思う。
(次回へ続く)
過去の自分が「コボルト」の新カードを評価した話【前編】
ユタ州です。今回も元気にハースストーンのブログをやっていきたいと思います。
新拡張「妖の森ウィッチウッド」の新カードが続々と発表されていますね。
次の新カードの情報が待ち遠しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事では「コボルトと秘宝の迷宮」環境を振り返って行きたいと思います。
記事の内容的に、終始上から目線で語ることになるかと思います。
色々と異論があるとは思いますし、「お前、自分のランクを鏡で見たことあるのかよ」など、色々とご指摘ある方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはグッと我慢して最後までご覧ください。
さて、それでは本題に入っていこうと思うのですが、
今回はなんと!ゲストをお呼びしております!
早速登場していただきましょう!(2018年12月7日時点の)ユタ州さんです!!
(モワモワモワーン)
どうもはじめまして、ユタ州です。
本日は「コボルト」リリース直前(大嘘)ということでハースストーンプレイヤーのユタ州さんにお越しいただきました! 本日はどうぞよろしくお願いします!
よろしくお願いします。(この人俺みたいな顔してるな......。)
(ということで、今回は100%茶番でお送りします。ご了承ください。)
~登場人物紹介~
ユタ州(過去): 「コボルト」リリース直前でテンションが上がっている。 クソカード大好き。 タイムトラベルしていることに気づいていない。
ユタ州(現在): 「ウィッチウッド」リリース直前でテンションが上がっている。 過去の自分をダシにしてブログのPVを稼ごうと企んでいる。 過去の自分が予想を外すたびに恥ずかしい思いをするのは自分だということにまだ気づいていない。
ユタ州(筆者): 地の文を書いている。 今回は掛け合い形式で記事を書こうと決心したものの、思ったより恥ずかしいし難しいことに気づいて後悔しているのは内緒。
ユタ州(校閲): 誤字脱字などおかしなところがないかチェックしている。 今回の登場人物紹介を改めて読んで、ボーボボ3話の人気投票みたいだなと気づいた。
「凍てつく玉座の騎士団」環境まとめ
新カード評価、とその前に、まずは前環境について振り返りましょう。
「凍てつく玉座」で一番強烈だったのはドルイドですね。 新しく追加された≪拡がりゆく蟲害≫、≪究極の侵食≫が想像以上のぶっ壊れでした。
確かに。ナーフ前はtierSとか言われちゃってましたね。
ナーフされても普通に強いヒーローでしたし、調整ミスか、はたまたナーフありきの調整だったんですかね?
それでは他のヒーローはどうですか?
ナーフ後からは、ローグとプリーストも大躍進しましたよね。 コボルト環境でもやっぱりこの3ヒーローは強いままなんじゃないかなぁと思います。 新カード評価をする上で、「翡翠ドルイド、テンポローグ、ハイランダープリーストに勝てるかどうか?」というのはやっぱり重要になってくると思います。
ではそろそろ新カード評価の方に移りましょうか。 全カード評価していくと書いてる方も読んでる方も辛いので、(評価を大きくハズしていて)面白いカードを優先的にピックアップして行こうと思います。
(ワクワク。)
コボルトカード評価は、実際に筆者がリリース直前に行ったものを掲載しています。
☆1~☆4で評価しており、☆の数が多いほど評価が高いです。
事前評価の評価基準は結構適当ですが、事後評価はカード自体のパワーよりも12月~3月におけるランク戦環境での採用率を大きく反映させた上で評価しています。
ドルイド評価 ~新環境tier1は挑発ドルイド?~
ユタ州さん、コボルトで新たに活躍すると予想される新しいタイプのデッキを教えてください。
やっぱり一押しは挑発ドルイドですね! 新たに登場したミニオン≪鉄木のゴーレム≫、≪荒くましい守護者≫や新スペル≪樫の召喚≫がいい働きをしてくれそうです。
(そういえば、そんなこと言ってたな俺......。ランク戦でほとんど見たことねぇよ......。) どんなデッキなんですか?
「凍てつく玉座」で登場した≪ハドロノックス≫と「旧神」≪頽廃せしものン=ゾス≫で挑発を復活させまくるのを目標としたデッキです。 テンポローグ相手には、≪樫の召喚≫などの召集カードで挑発を立てまくれば勝てるでしょうし、ハイランダープリースト相手には、挑発ミニオンを並べて≪強殻のクズ拾い≫や新カードの≪ヴォイド・リッパー≫等の強化カードでミニオンを一気に強化してバーストを狙えるので十分戦えるはずです! この予想はかなり自信があります!!!
(召集カードと強化カードが致命的に相性悪いんだよなぁ.......。)
中でも、≪欲張りスプライト≫は相当強いですよね。ゲーム序盤で相手ミニオンと相討ちとりながらマナ加速もできるなんて超優秀ですよ。 ≪翡翠の開花≫の上位互換ですよね。 「≪欲張りスプライト≫を採用したいから翡翠ドルイドじゃなくて挑発ドルイドを組む」という流れができると私は読んでいます。
(堂々と正論語ってるように見せかけて、正解に全くかすりもしていない......。知らないって怖い......。)
≪欲張りスプライト≫
事前評価☆4 事後評価☆2
思ったより使われなかったカードその1。従来通りマナ加速したほうが安定していた。
≪性悪な召喚師≫を採用した性悪ドルイドがレジェンド上位で結果を残していたが、このカードのおかげで呪文カード非採用でも安定してマナ加速ができるようになっていたので一応存在価値はあったぽい。
≪鉄木のゴーレム≫
事前評価☆3 事後評価☆3
≪樫の召喚≫
事前評価☆3 事後評価☆3
挑発ドルイドこそ流行らなかったものの、この2枚の採用率は非常に高かった。
ワタリガラス年でもまだまだ活躍しそう。
≪荒くましい守護者≫
事前評価☆3 事後評価☆2
全然使われなかった一枚。
皆グリズられたくなかったようだ。
≪ヴォイド・リッパー≫ 中立
事前評価☆2 事後評価☆2
ドルイドかウォーロックで採用されるだろうと予想していたが、実際はプリーストが一番上手く使いこなしていた。
悪魔を使いこなす聖職者とはいったい......。
ウォーロック評価 ~ウォーロック冬の時代とか言ってた奴がいるらしい~
ユタ州さんは「凍てつく玉座」環境ではウォーロックを好んで使っていましたよね。
そうですね。「凍てつく玉座」で強化された悪魔シナジーを活かしたミッドレンジタイプのウォーロックを使っていました。 これまでずっと無課金でやってきてたんですけど、コツコツ魔素を貯めて初めてクラフトしたレジェンドカードが「凍てつく玉座」の≪屍山血河のグルダン≫だったので、かなり思い入れのあるデッキです。 新環境になってもこのカードを採用したデッキを組んで初レジェンドを目指したいですね。
(「コボルト」に入ってすぐにアグロパラディンで初レジェ到達したんだよなぁ、俺......。)
でも、「コボルト」環境ではウォーロックは少し苦戦を強いられる気がするのでちょっと厳しそうですかね。
といいますと?
新しく発表されたカードがどれも微妙なんですよね。 まず「コボルト」の目玉カードであるはずなのにどれもイマイチぱっとしないことで噂のレジェンド武器ですが、ウォーロックのレジェンド武器≪マナアリの髑髏≫は特に微妙ですよね。 コストも重すぎますし、ターン開始時ってのが使いにくいですよね......。≪ドゥームガード≫が出てくれたら嬉しいですけど......。
(マリガンマストキープの超ぶっ壊れカードなんだよなぁ......。)
≪憑りつかれた従者≫は特に最悪ですよ!確かに召集って効果は何かと悪さをしそうな効果ですけど、それにしてもスタッツ低すぎです。ブリザードは少し臆病すぎる気がしますよ。
(もう何も言うまい......。)
≪ヴォイドロード≫は能力自体は優秀ですけど、マナコストが重すぎて採用できませんよね。 低コスト悪魔を採用せずに≪ヴォイドロード≫、≪ドゥームガード≫、≪卑劣なるドレッドロード≫などの高コスト悪魔を採用したデッキも考えられますけど、ハイランダープリーストとか翡翠ドルイドに全く勝てなさそうですよね。
(......。)
≪暗黒の契約≫とかわけのわからないカードも追加されてますし、活躍できそうなのは≪卑俗なホムンクルス≫くらいですかね?
(≪暗黒の契約≫を見て、≪肉食キューブ≫等の断末魔ミニオンとのシナジーに気づかないあたり、コイツ(俺)カードゲームの才能ないよな......)
なるほど......。事前評価シートによると、≪第一使徒リン≫と≪大破壊≫に☆4をつけているみたいですが.......。この2枚を評価している人って(当時)あまりいないですよね。
その2枚は非常に面白いですよね! ≪第一使徒リン≫はBlizzConで大々的に発表されたカードの中でも異彩を放っていたので注目しています。 ≪大破壊≫も明らかにクエストカード≪ラッカリの生贄≫の強化パーツですし期待していいんじゃないでしょうか! つまり特に根拠はありません!笑
(根拠ないんかい!)
≪卑俗なホムンクルス≫
事前評価☆3 事後評価☆2
思ったよりも使われなかったカードその2。
「凍てつく玉座」環境にだったら≪ケレセス公爵≫を差し置いて採用されていたかもしれないと今でも思っている。
≪マナアリの髑髏≫
事前評価☆2 事後評価☆4
「コボルト」激ヤバカードの一枚。
ターン終了時じゃなくてターン開始時だからこそ強かったみたいなところがある。
≪憑りつかれた従者≫
事前評価☆1 事後評価☆4
≪マナアリの髑髏≫だけでは今のウォーロックは安定しなかったはず。このカードがあるからこそのウォーロック。
新カード評価はどうしてもカード単体の能力に引っ張られてしまいがち。
デッキ全体を考えた上で評価していきたい(戒め)。
≪ヴォイドロード≫
事前評価☆2 事後評価☆4
親の仇。
「凍てつく玉座」では≪黒曜石の像≫見る度に手が震えたが、「コボルト」では≪ヴォイドロード≫を見る度に血涙を流した。
≪第一使徒リン≫
事前評価☆4 事後評価☆3
正直、ここまで採用されるカードとは思っていなかった。
「期待を込めて☆4つ!」みたいな事前評価は事前評価とは言わないってそれ一番言われてるから。
≪大破壊≫
事前評価☆4 事後評価☆1
正直、もっとやってくれると思っていた。
≪希望の終焉ヨグ=サロン≫の面白度を上げるためだけに存在するカードといっても過言ではない。
≪暗黒の契約≫
事前評価☆2 事後評価☆3
≪肉食キューブ≫ 中立
事前評価☆4 事後評価☆3
この2枚を見たときに何も思わなかったの、すごく悔しい。
「ウィッチウッド」では絶対に面白コンボ見つけてやるからな。
ウォリアー評価 ~特にいうことありません~
ウォリアーとかはどうですか?
興味ないです。
(ウォリアーファンの方、ごめんなさい......。)
装甲積むカードいっぱい出てきたしワンチャンあるかもですけどね。
(今はドルイドの方が装甲積むの上手いしなぁ......。)
新レジェ武器≪懊苦離刃≫や≪地彫り師イップ≫を採用した高コストミニオン主体のビッグウォリアーは若干気になりますけど、tier1って感じじゃないですよね。ウォリアーのレジェンド上位報告が聞けるのは当分先になりそうですね。
(と思ってたけど、ついさっきFibonacciさんがコントロールウォリアーでレジェンド8位に到達したらしいし、ハースストーンは何が起こるかわからないなぁ。)
まあ、ウォリアーのカードは興味ないし、いらないですね。
(ログインボーナスのレジェ武器が≪懊苦離刃≫で、初回限定レジェ10パック保障が≪地彫り師イップ≫だったんだよなぁ......。)
≪懊苦離刃≫
事前評価☆3 事後評価☆2
実は少し期待していたカード。
≪グロマッシュ・ヘルスクリーム≫を絡めた面白otkコンボがあるらしいけど、実戦で見たことはない。
≪地彫り師イップ≫
事前評価☆3 事後評価☆2
使ってみて楽しかったカード。
そのうち活躍の機会がくるんじゃないかと密かに期待している。
(次回へ続く)
偶数デッキはミッドレンジデッキを面白くするのか?
(前置き:今回の記事の少ない情報をもとに予想して書いたものです。あくまで予想なので話半分にご覧ください。)
ユタ州です。ご無沙汰しております。
遂に!
新拡張!!
「妖の森ウィッチウッド」
が発表されましたね!!!!!
私、ヒジョーにテンションが上がっておりますが、
モニター向こう側のハースストーンオタクの皆さんも≪グロマッシュ・ヘルスクリーム≫くらい待ちきれない気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
日本時間3月13日未明に行われた新拡張お披露目の動画で紹介された新カードは6種類。
その中でも私が特に気になったのはこのカード。
そう、≪ゲン・グレイメイン≫です。
デッキ30枚すべてをマナコストが偶数のカードのみで構築することにより、対戦開始時にヒーローパワーのコストを1にするという、全く新しい効果を持つカードです。
私はこのカードが、これまでのミッドレンジデッキをより面白いものに変えてくれるのではないかと密かに期待しています。
その理由について長々と語ろうというのが、本記事の内容です。
さて、いつものアナウンスです。
本ブログは初心者の方にも読みやすいブログを目指しております。玄人ハースストーンプレイヤーの諸兄姉は、知っている部分は適宜読み飛ばしていただけると幸いです。
これまでのミッドレンジデッキの一長一短
アグロ、ミッドレンジ、コントロール。
ハースストーンをそれなりに嗜んでいる方なら一度は聞いたことのある言葉だと思います。
アグロデッキは低コストカードを多く採用し、圧倒的速度でゲーム序盤に相手より優位に立ち、早期決着を目指すデッキです。
それに対し、コントロールデッキはゲーム序盤は相手の様々な攻め手を処理し、長期戦に持ち込んでから、ゲーム終盤に逆転を狙うデッキです。
一方、ミッドレンジデッキはアグロデッキとコントロールデッキの中間にあたるデッキです。序盤からコツコツと相手よりも優位に立てるように立ち回り、徐々に相手に圧力をかけていくデッキです。
「コボルトと秘法の迷宮」環境において活躍したミッドレンジデッキは「性悪プリースト」、ナーフ前の「テンポローグ」あたりでしょうか。
突然ですが、私はミッドレンジデッキが大好きです。
ミッドレンジデッキはアグロデッキとは異なり、≪リッチキング≫や≪ティリオン・フォードリング≫などの高コストの切り札的なミニオンを採用できます。
序盤からコツコツと相手を攻め続けてゲームを作り、切り札を召喚してチェックメイト。
この王道を往くプレイングスタイルがたまらなく好きなのです。
ただ、プレイングスタイル自体は大変好みですし、採用できるカードの幅も広いのも好ましいのですが、ミッドレンジデッキはプレイヤー視点で見るとプレイングの幅が狭いという欠点があります。
ミッドレンジデッキでは、「使えるマナコストの上限と同等のコストを持つカードをプレイすること」が理想の動きである場合がほとんどです。
つまり、1ターン目は1コストのカードを、2ターン目は2コストのカードを、3ターン目は......といったような一連の動きが、基本的な勝ちパターンになってしまうので、どの試合も似たような内容になってしまうことが多いです。
もちろん、ヒーローを殴るかミニオンを殴るか?の選択や、相手の除去カードのケアをするか?の選択でプレイングスキルの差が出るとは思います。
しかし、手札のどのカードをプレイするか?という選択を迫られることがあまりなく、なんだかんだでマナコスト順にカードを並べていく、正に「7並べ」的なプレイが正解となる場合が多いのがミッドレンジデッキではないでしょうか。
これは、低コストカードから高コストカードまでバランスよく採用されており、序盤からコツコツと優位に立とうとするプレイングスタイルをもつ従来のミッドレンジデッキから取り除くことのできない欠点です。
偶数デッキはミッドレンジデッキ
偶数デッキの話に戻りたいと思います。
≪ゲン・グレイメイン≫と対を成すカードとして紹介された、≪月を食らうものバク≫はデッキを奇数カードのみで構成することによりヒーローパワーを強化する効果をもっています。
こちらのカードは、ウォリアーのヒーローパワーを「装甲4を得る」へと強化して、その昔≪ジャスティサー・トゥルーハート≫を使用して一世を風靡したコントロールウォリアーのようなデッキが組まれたり、
はたまた、ハンターのヒーローパワーを「相手ヒーローに3ダメージを与える」へと強化して、攻撃的な低コストミニオンを大量採用したアグロハンターが組まれることが考えられます。
現時点での情報でも、強いかどうかはさておき、様々なタイプの奇数デッキが考えられると思います。
一方、偶数デッキの多くがミッドレンジデッキになるのではないかと私は考えています。
≪ゲン・グレイメイン≫は、基本ヒーローパワー(注1)のコストを減らす効果を持っています。この効果は、ゲーム序盤ほど強力にはたらくことは想像に難くないです。
(注1)≪縛鎖のラザ≫のように、≪影刈アンドゥイン≫のようなヒーローカード使用後のヒーローパワーを下げることはできないので注意。
(10マナ分行動できるときに、1ターンに一度しか使えない基本ヒーローパワーのコストが1だろうと2だろうと大差ないですよね。)
そのため、ゲーム序盤マナを余らせることが多く、長期戦になりやすいコントロールデッキではあまり採用されないのではないかと考えています。
例えば、コントロールメイジですが、≪ドラゴンの憤怒≫のような強力な全体除去呪文の採用を諦めてまで、ヒーローパワーのコストを下げようとする人はあまりいないのではないでしょうか。
また、アグロデッキで利用するのも難しそうです。
アグロデッキは早期決着を目指すデッキであるので、低コストカードを多く採用し、序盤からミニオンを展開し、強力な盤面を作っていく必要があります。
当たり前ですが、ミニオンは一度出してしまえば処理されない限り、ノーコストで毎ターン攻撃をすることができます。
使うたびにマナコストを消費するヒーローパワーのコストを下げるためだけにデッキを制限するくらいなら、攻撃的で使いやすいミニオンをもっと採用したいと考えるのが普通ではないでしょうか。
(パラディンのヒーローパワーでミニオンを召喚できますが、手札消費を気にして≪シルバーハンド新兵≫を出すよりも、≪有徳の守護者≫を出す方が、攻撃的なスタイルにより適していますよね。)
一方で、ミッドレンジデッキを偶数デッキにするメリットはあると私は考えます。
そもそもヒーローパワーは手札消費をせずにいつでも使えるというメリットをもっているため、その性能自体は1コストのカードよりも弱く設計されています。
そのため、ヒーローパワーを2コストで使うのは明らかなテンポロス(注2)なので従来のミッドレンジデッキではあまり好ましい選択ではありませんでしたが、1コストで使えるのであれば若干のテンポロスではあるものの、手札消費をせずにいつでも使えるというメリットも相まって、十分選択できる択であると思います。
(注2)ここでのテンポロスは、使用できるマナコストに見合わない行動、的なニュアンスで使っています。
不安定であるものの、「7並べ」な動きができたときにより強く速いのが従来のミッドレンジデッキであるとすれば、
スピードは落ちるものの、ヒーローパワーを挟みながら戦うためより安定するのが偶数ミッドレンジデッキなのでは、と私は考えています。
偶数デッキはミッドレンジデッキを面白くするのか?
今日の本題です。
私は、偶数デッキがミッドレンジデッキのもつ7並べ的な性質を薄めてくれるものであると期待しています。
繰り返しになりますが、7並べ的な性質は、7並べプレイができたときは勝てて、できなかったときは負けるという印象をプレイヤーに与えますし、実際のプレイング中は7並べ的なプレイをするのが正解であることが多いので、試合が単調になりやすいです。
一方、偶数ミッドレンジデッキは、低コストカードから高コストカードまで採用しながらも、奇数は採用していないので、欲しいマナコストのカードを引ける確率がより高いです。
当たり前のことですが、2ターン目に2コストのカードを引ける確率は、偶数ミッドレンジデッキのほうが高いのです。
また、偶数デッキの理想の動きとして、2ターン目は2コストのカードをプレイし、3ターン目は2コストのカードとヒーローパワーをプレイします。
したがって、2ターン目に手札に2枚の2コストのカードがある場合、どちらの2コストのカードを先にプレイするか?という選択を迫られることになります。
偶数ミッドレンジデッキでは、こうしたが選択に迫られる場面が格段に増えるはずです。
ターンが進めば上のような単純な2択よりもさらに複雑で難しい選択に迫られるはずです。
そうなれば、プレイヤーは自分の個性をプレイで表現できるようになり、今までよりプレイがエキサイティングなものになるのでは、と私は考えています。
偶数ミッドレンジデッキは、 従来のプレイングスタイルを持ちながらも、ミッドレンジデッキが本質的に抱えていた欠点である「7並べ」を解消する革新的なデッキとなりうるのです。
新しいデッキ制限の形
ハースストーンの開発側はこれまでに様々なデッキテーマを提供してくれています。
特に最近はデッキを制限することをプレイヤー側に強く意識させるようなカードが増えています。
≪ジャングルの巨獣たち≫など、特定カードのプレイを要求するクエストカード、
≪ケレセス公爵≫など、特定のマナコストカードの使用を制限するカード、
≪性悪な召喚師≫など、高コスト呪文のみで構成することを要求するカード、
≪こっちへ来い!≫など、ミニオンの使用を制限するカード。
「コボルトの秘宝の迷宮」で登場した召集というキーワードを持つカードもデッキに制限を与えるカードとも言えるかもしれません。
以上の通り、マンモス年では様々なデッキ制限を与えるカードが登場しました。
マンモス年以前も、スタンダード制度導入前に発表された≪レノ・ジャクソン≫や、クラーケン年に発表されて、つい最近にナーフされるまで猛威を振るっていた≪縛鎖のラザ≫も、ハイランダーデッキの使用を要求するようなカードでしたよね。
こうしたデッキは、私たちにデッキ構築やプレイの面で新鮮さを与えてくれる一方で、デッキ制限という大きなコストへのリターンとして、単体のカードパワーが強くなりすぎるきらいがありました。
≪ケレセス公爵≫を2ターン目に、≪縛鎖のラザ≫を5ターン目に出される度にため息をつく、そんな経験ありませんか?
カードゲームである以上、ドローの運に勝ち負けが影響するのはある程度仕方のないことですが、これらのカードは少し度が過ぎていたと私は思います。
今回発表された、≪月を食らうものバク≫や≪ゲン・グレイメイン≫の効果は「対戦開始時」に発動します。特定のカードをドローをしなくてもデッキ制限の恩恵を受けられるのです。
したがって、ゲームの勝敗は以前のデッキ制限カードを用いたデッキよりもプレイングに依存しやすくなったといえると思います。
このシステムは画期的です。
実際に、既存のデッキ制限カードよりも好ましい物なのかはプレイするまでわかりませんが、とても期待できる、ということは確かです。
偶数デッキは使われるのか?
正直な話、偶数デッキにした代わりに基本ヒーローパワーのコストを下げる、という効果はコストに見合わないと思っています。
ですので、今後なんらかのヒーローパワー関連カードが発表されていくのだと思います。
例えば、すでにスタン落ちしてはいますが、「グランド・トーナメント」のキーワード効果、激励のようなヒーローパワーの使用に誘発される効果を持つカードや、≪地底よりのもの≫などのヒーローパワーを使えば使うほどメリットが増すカードなどが発表されるのではないでしょうか。
もし、新しく実装されるヒーローカードが「対戦開始時」に変身する効果だったら.......
面白いですよね。ワクワクしちゃいます。
ともあれ、今後の新カード発表が楽しみです。
年に3回のお祭り、新カード発表。
皆で盛大に楽しみましょう!!
サンキューベンブロード、サンキューブリザード、サンキューハースストーン!
最後に
今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
前回の記事はツイッター等でかなり多くの人にRT、favをしていただくことができました。非常に嬉しかったです。
コントロールプリーストについての記事を書きました。
— ユ夕卅 (@utah_shu) 2018年2月20日
初心者の方からレジェ上位の方まで、いろんな人に読んでいただけると幸いです#ハースストーン
コントロールプリーストを作るために課金しろ - 酒場の痴話喧嘩 https://t.co/r87PXlZl8C
今回の記事を書く励みにもなりました。
今回の記事は予想記事なので結構怪しい部分も多いです。
もしかしたら「ここロジックおかしくない?はい論破」みたいなことを感じられる方もいらっしゃったかもしれません。
私も勉強になりますので、ツイッターの引用RTなどでサンドバックにしていただけると嬉しいです。(炎上商法)
とにもかくにも、好意的であれ否定的であれ、ツイッター等でリアクションしていただけると幸いです。泣いて喜びます。
それでは次の記事でまたお会いしましょう。
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コントロールプリーストを作るために課金しろ
皆様、ご無沙汰しております。ユタ州です。
毎度のことながら、ハースストーンというデジタルカードゲームのお話をしていこうと思うので、興味のある方もない方もどうぞお付き合いください。
さて、パッチ10.2が実装されて早2週間ほど、この短時間の間に様々なデッキが開発・改良されてきており、コピーデッキ使いの私としては非常に楽しい毎日を送っています。
中でも最近お気に入りなのは、コントロールプリーストというデッキです。
本日はこのコントロールプリーストの魅力について皆様にお伝えできればと思います。
ナーフ後環境について
パッチ10.2での大きな変更点は何と言っても、4つのカードのナーフ(注1)です。
(注1)効果やステータスを弱体化させること。Nerfはもともとアメリカで有名なおもちゃの銃の名前だった。とあるオンラインゲームで弱体化された銃に対して、「俺が愛用している銃がNerf(おもちゃの銃)みたいになっちまった」という意味から、Nerfが弱体化を示す言葉に派生した模様。
≪海賊パッチーズ≫、≪縛鎖のラザ≫、≪回廊漁り蟲≫、≪ボーンメア≫がそれぞれ弱体化され、それに伴い環境も大きく変化しました。
最も大きな変化は、≪縛鎖のラザ≫のナーフによるハイランダープリースト(注2)の消滅でしょう。
(注2)ハースストーンではレジェンド以外のカードは1種類につきデッキに2枚いれることができるが、どのカードも1枚ずつしか入れていないデッキをハイランダーデッキと呼ぶ。≪縛鎖のラザ≫等のカードはデッキをハイランダーにすることで強力な効果を発揮する。
ハイランダーデッキとは思えない豊富で器用な除去スペルを用い、大小関わらず様々なミニオンを捌き対処し、強大なバーストダメージで数多のデッキを葬った凶悪なデッキです。
≪縛鎖のラザ≫というキーカードを失ったハイランダープリーストはたちまちその姿を消すこととなりました。
ライバルであるハイランダープリーストが消えた一方、今回お咎めのなかったナーフ前環境で最強の一角、コントロールウォーロック(注3)は依然としてtier1(注4)の座に居座り続けています。
(注3)コントロールデッキとは始動が遅くじっくり戦うデッキのこと。
(注4)ピラミッドの頂点をtier1、それに続いてtier2、3......となる。つまり食物連鎖のトップ、環境の覇者である。tireではないことに注意。(自分もよくスペルミスする)
一方、≪海賊パッチーズ≫、≪回廊漁り蟲≫のナーフにより、アグロドルイドに代表される横展開を得意とするアグロデッキ(注5)が軒並み弱体化されました。
(注5)速攻を仕掛けて押し切るデッキ。
もともと小粒なミニオンを横展開するデッキを捌くのが上手かったウォーロックはますます勢いづき、横展開を得意とするアグロデッキは息を潜めるようになりました。
苦手とするデッキが消えたことで台頭してきたのが秘策メイジと呼ばれる攻撃的なメイジデッキです。このデッキは、≪爆発のルーン≫、≪呪文相殺≫等の秘策カードで相手の序盤の動きを妨害しながら、豊富な火力呪文で一気に押し切るデッキです。現環境の覇者であるウォーロックに有利がとれ、安価に組めることもあってナーフ後から今現在(2018/2/20)まで大流行しているデッキの一つです。
この秘策メイジに打ち勝つために、横展開を得意とするアグロデッキで、ウォーロック以外ならほとんどの相手と互角以上に戦えるマーロックパラディン等のデッキが活躍し、結果を残しています。
一見するとコントロールウォーロック←秘策メイジ←マーロックパラディン←コントロールウォーロック←.......といった3すくみのようにも見えますが、他にもコンボドラゴンプリースト、Zooウォーロック、スペルハンター、翡翠シャーマン、エグゾディアパラディン.......などなど様々なタイプのデッキも結果を残しており、なかなかに混沌とした良環境なのではないでしょうか?
そんな混沌から再発見されたデッキがコントロールプリーストです。
コントロールプリーストとは?
ナーフ実装直後の2/9、BeerBrick(注6)というサイトでレジェンド到達デッキとして紹介されていたコントロールプリーストのリストを見て、困惑したのは私だけではないはずです。「どうやって勝つんだ?」と.......。
(注6)日本におけるハースストーンの大手情報サイト。BeerBrick管理人のahirunさん(Twitter : @ahirunHS)の情報は日本だけでなく海外の誰よりも早いと評判なので、ラダーの最新環境を追いたいならフォロー推奨。
https://dekki.com/ja/games/hearthstone
日本人HSプレイヤーのguardさん(Twitter @GUARD1019)がこのデッキを用いレジェンド到達報告した後、日本人HSプレイヤーのあれっくすさんや、海外の有名なHSプレイヤーAsmodaiさんやZetalotさんが(リストは若干異なるものの)コントロールプリーストを用いて結果を残しています。
この得体の知れないデッキを目の当たりにして、頭の上に秘策のクリスマスツリーができたところで脳みそが≪爆発の罠≫で≪爆発のルーン≫したので、とりあえずデッキを組んで試してみることにしました。
それでは、guardさんが2/9にレジェンドに到達した≪コールドライトの託宣師≫を採用したオラクル型コントロールプリースト(注7)を組んで使用してみてわかったことについて次の項で述べていきたいと思います。
(注7)≪コールドライトの託宣師≫の英語名が≪Coldlight Oracle≫。
現環境におけるコントロールプリーストの戦い方
いろいろわからないことだらけですが、 実際に使ってみると、
「このデッキって何に勝てるんだ?」
という疑問がすぐに解消されました。
このデッキ、秘策メイジに勝てます!
ハースストーンというゲームに慣れた方なら、リストを見た時点で「あーなるほど」、とすぐにわかるのかもしれませんが、私は実際に動かしてみてようやく気づきました(笑)。
このデッキ、秘策メイジに勝てます!!(二回目)
大流行している秘策メイジにただならぬ憎しみ(注8)を感じている人も少なくないのではないでしょうか?そんなあなたにおススメなデッキがコントロールプリーストです。
(注8)ただひき殺してくるだけの他のアグロと違って、秘策の読み合いやケアを必要が必要な秘策メイジは好ましいアグロだと個人的には思う。異論は認めまくる。トップ秘紋パイロだけは絶対に許さない。
対秘策メイジ
このデッキには対秘策メイジを意識したカードがいくつか入っていますが、その中でも重要なのが、≪ダスクブレイカー≫と≪上級回復ポーション≫です。
≪ダスクブレイカー≫は手札にドラゴンカードがあるとき場にいるミニオン全員に3点ダメージを与えるドラゴンミニオンです。
3点AoE(注9)は秘策メイジ相手に面白いほどぶっ刺さります。≪マナ・ワーム≫、≪魔法学者≫、≪キリン・トアのメイジ≫などの秘策メイジに採用されているほとんどのミニオンのヘルスは3以下なので、≪ダスクブレイカー≫を場にだすだけでボードをとることができます。
(注9)Area of Effectの略。範囲攻撃のこと。読み方はエーオーイー。たまにアオイって読む人いるけど流行ってるのか?
秘策で相手を妨害しながらボードを制圧して、早い段階から相手ヒーローの体力を奪いつづけるという、秘策メイジのねらいを早々に潰せるキーカードです。
≪上級回復ポーション≫は4コストで味方キャラクターを12点回復させるというプリーストには珍しくプリーストっぽい呪文です。
秘策メイジの怖いところは何と言っても、その高火力呪文。10ターン目に≪ファイアーボール≫、≪ファイアーボール≫、≪フロストボルト≫で15点リーサル(注10)決められて発狂したのは私だけではないはずです。
(注10)lethal : 致命的な。「リーサルありますね」は「このターンで決着がつきますね」の意。リーサルミス、リーサル警察等の表現も一緒に覚えよう。
しかし、≪上級回復ポーション≫を使えばそんな恐怖ともおさらば。ボードを捨てて全力でヒーローを狙いにいったところで12点も回復されてしまうと大抵のアグロデッキは息切れしてしまいます。
≪呪文相殺≫にさえ気をつければ、このカードだけで秘策メイジを絶望させられます。
だいたいの試合はこの2枚の力で事足りますが、そう簡単に終わらないのが今の秘策メイジです。
「コボルトと秘宝の迷宮」で追加された≪アルネス≫というレジェンド武器は、これまでの秘策メイジが陥りがちだった手札の枯渇状態を一枚で解消できる最強カードです。このカードを用いて、ミニオンの再展開と高火力呪文の波状攻撃を仕掛けられるとどんなデッキでも苦戦を強いられることになります。
その対策として採用されているのが、≪暴蝕ウーズ≫、そして≪コールドライトの託宣師≫です。
≪アルネス≫装備直後に≪暴蝕ウーズ≫で武器破壊すれば相手の攻撃の手を簡単に止めることができることは周知の通りなので、語ることはあまりありません。
このデッキで面白いのは≪コールドライトの託宣師≫を採用しているところです。単なるドローソースとしても用いる以外にも、相手に2枚ドローさせるという効果によって、≪アルネス≫の装備後はデッキ切れしやすい、という弱点をつくことができます。
実際に、各種AoEと回復しながら相手の猛攻を耐えて、最後はファティーグダメージ(注11)で相手を倒すという試合は少なくないです。
(注11)fatigue : 疲労。デッキ切れ後に毎ターン蓄積するダメージをファティーグダメージという。ファーディングでないことに注意。
以上が、対秘策メイジの戦い方の概要です。結構勝てる気がしてきませんか?
コントロールプリーストは秘策メイジに強いですが対秘策メイジ特化のデッキというわけではありません。どんなデッキにも柔軟に対処するだけのポテンシャルを持ち合わせています。
対コントロールウォーロック
互角以上に戦える相手です。
このマッチアップでのキーカードはズバリ、≪ドラゴニット諜報員≫と≪精神支配≫です。
≪ドラゴニット諜報員≫は5コスト5/6のドラゴンミニオンです。そもそものステータスが高いので、普通に出しても相手にプレッシャーを与えられますし、何よりも相手のデッキのカードをコピーできるという効果が強力です。≪ヴォイドロード≫、≪頽廃させしものン=ゾス≫、≪屍山血河のグルダン≫などをコピーできると非常に楽しいです。ハースストーンを最大限楽しみたいときは、相手がこれらのカードを引ききる前に≪ドラゴニット諜報員≫を使用することをお勧めします。
≪精神支配≫は10コストかかるものの、相手のミニオンを奪うことのできる強力なカードです。もちろん≪ヴォイドロード≫を奪いましょう。ヴォイドロードを早い段階で奪う(≠破壊する)ことで、相手の≪頽廃させしものンゾス≫、≪屍山血河のグルダン≫といったカードのバリューが下がるので、より戦いやすくなります。
また、ウォーロックはヒーローパワーでのドローを多用するため、通常の相手よりもデッキ切れが早いです。したがって≪コールドライトの託宣師≫も活躍できます。また、コントロールウォーロックは手札を8、9枚所持しながら戦うことも多いので、狙えるのであれば≪コールドライトの託宣師≫によるオーバードローも狙っていきましょう。
対マーロックパラディン
私の体感ですが、微不利~互角程度だと思います。(扱いの上手い人やデッキ構成によっては微有利かも)
このマッチアップでも≪ダスクブレイカー≫は輝きます。
≪ダスクブレイカー≫を中心にボードを制圧するのが基本的な戦い方になるので、≪ネザースパイトの歴史家≫や≪ゴルゴン・ゾーラ≫で≪ダスクブレイカー≫を量産できると勝利にグッと近づけるはずです。
≪ダスクブレイカー≫一枚でより多くのミニオンを葬ろうとして温存すると、≪コールドライトの予言者≫や≪温厚なメガサウルス≫でヘルス4以上のミニオンを大量に作られてしまってゲームオーバーみたいなことも少なくないので、相手のマーロックは積極的に破壊していきましょう。
また、マーロックパラディンも≪動員≫や≪神聖なる恩寵≫のせいでデッキ切れを起こしやすい相手です。たまに≪コールドライトの託宣師≫で勝利する試合もあるので、頭の隅には置いておくと良いかもしれません。
オラクル型コントロールプリーストの魅力
以前、性悪プリーストの魅力をひたすらに語る記事を投稿しました。
性悪プリーストから火力とズル要素(注12)が減って、器用さと柔軟性を上げたのがコントロールプリーストだというのが私の印象です。
(注12)もちろん≪性悪な召喚師≫のこと。ナーフ後は8コストになった≪ボーンメア≫も召喚されるようになったのでほんの少し弱体化された。
性悪プリーストと同様に「発見」の効果を持つカードが多く採用されているので、相手やその時の状況に応じた柔軟な戦い方が可能です。以前の記事でもお話ししましたが、このメカニクスのおかげで試合が非常にエキサイティングなものになるので、自分はこのメカニクスが大好きです。この意見に同意してくれる方も少なくないはずです。
また、基本的に受け身のデッキなので、ロングゲームになりやすいのはもちろん、頻繁にファティーグ勝負へと突入します。したがって、どんな相手とも総力戦になりがちです。相手が押し切るのか、自分がゲームをコントロールし切るのか、そういった一進一退の熱いゲームが多いのがこのデッキの特徴です。
今までコントロールデッキをあまり握ったことがない方や、コントロールデッキでもotk要素(注13)のあるデッキしか使ったことのない方は、一度このオラクル型コントロールプリーストを触ってみることをおススメします。
(注13)one turn killの略。うるさいオタクは「ワンターンキルじゃなくてワンショットキルだろ!」って怒るので注意。
派手さはないけど、使ってるとジワジワと幸福感が溢れてくる、そんなデッキです。
課金しろ
この記事を読んで、面白そうだ、組んでみよう!と思う方がいらっしゃったら、それに勝る喜びはないのですが、一つ問題があります。
このデッキ少々、値が張ります。
今回紹介したオラクル型コントロールプリーストもそこそこお高いですが、今主流の≪カバルの影の僧侶≫を採用した型のコントロールプリーストはさらにお高いです。
魔素が足りないからあきらめようと思ったそこのあなた。
課金してください
読者A「いやいや、ソシャゲに課金とかありえないから」
わたし「課金してください(二回目)」
日本のソシャゲに比べたら、HSはかなり良心的らしいです。ゲームソフト1本分の値段で相当な魔素とカードが手に入ります。
読者B「いや、無課金縛りでやってるし.......」
わたし「課金してください(三回目)」
時間がもったいないです。お金をいれてハースストーンをより楽しみましょう。
大丈夫。長ったらしい駄文をここまで読んできたあなたは相当ハースストーンが好きだ。課金して後悔することなんてないよ。
さあ一緒に課金しよう。
最後に
最後は少々強引なお話でした。自分も課金し始めたのはつい最近なので、無課金で行きたい気持ちもよくわかります。でも、自分は課金してからよりハースストーンが楽しめるようになったので、一個人の意見ですが、課金はおススメです。
(そして、この記事を読んで課金する人が増えて、日本でのハースストーンの売り上げが上がり、ブリザードが日本での活動を強化して、おま国(注14)案件で悲しむ思いをすることがなくなるといいなぁ)
(注14)お住まいの地域では現在ご利用いただけません。つまりそういうことである。
本日も長い長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。お疲れ様でした。
もしよろしければ、ツイッター等でRT, favなどしていただけると泣いて喜ぶことを誓います。もし質問・ご意見等あればツイッター等で気軽に絡んでくれると嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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炉辺の集いに参加しよう!
どうもユ夕州です。
この記事を読んでいるあなたがどういう経緯でここに辿りついたのかは存じ上げませんが、私はハースストーンというゲーム以外に娯楽のないオタクです。ご了承ください。
前回は拙い記事にも関わらず、大変多くの人に見ていただくことができました。これもこのブログを読んだ皆様が、Twitter、ハストドンでfav、RTして下さったおかげです。本当にありがとうございました。今後もこれに味を占めて、たくさんの人に読んでもらえるような記事を書いていく所存です。どうぞお付き合いください。
さて、本日は炉辺の集いについてお話ししたいと思います。
実は私、去る2月3日、「炉辺の集い」に初めて参加しました。
控えめに言って最高だったので、この気持ちを何らかの形として残しておきたいと思い、筆を執った次第です。
もしあなたが炉辺の集いに参加したことがないのなら、ぜひこの記事をご一読ください。私の一時的な感情の高ぶりが、あなたの炉辺の集い初参加への後押しとなれば幸いです。
炉辺の集いって?
まずはこれをみてくれ。
さらに詳しい説明はこちら。
「炉辺の集い」モードは、通常時は使用できないモードで、炉辺の集い会場にいるプレイヤーのみが使用可能です。
この「炉辺の集い」モードでは、炉辺の集い参加者全員が一時的にフレンドリスト上に表示され、参加者同士のフレンド戦(スタンダード戦、ワイルド戦、酒場の喧嘩)が利用可能なのはもちろん、炉辺の集い限定の「炉辺の喧嘩」もプレイすることができます。
炉辺の集いは誰でも開催することができ、リアルの友人だけを招待する身内だけのものから、大規模なオフ会まで、主催者によって異なるさまざまな炉辺の集いが存在します。
(炉辺の集いの検索はココから)
私は今回、POKAさん主催の「西東京ハースストーン酒場」という炉辺の集いに初参加してきました。
炉辺の集い「第一回 西東京ハースストーン酒場」レポート
最高だったわけですが、何が最高だったかを一つずつ説明していきたいと思います。
・会場が最高
今回の炉辺の集いは立川の「Concept Bar Mix Culture」というお店で開催されました。非常に雰囲気のいいお店でした。最高。
自分はハースストーンに夢中だったので触りませんでしたが、レトロゲーやps3も置いてありました。最高かよ。
・企画自体が最高
シンプルイズベスト。つまり最高。
コミュ症の私にとって、初対面の人と話すのは結構キツいことではありますが、お酒の力が借りられるので初対面の人とも話すのもそこまで苦ではありません。しかも相手はハースストーンという共通の趣味を持っているわけですから、楽しくないわけがないです。
本当に最高。最高すぎて死ぬかと思った。
・参加者が最高
いくら共通の趣味を持ってるといえど、少しくらい馬の合わない人もいるのでは?と覚悟はしていましたが、そんなもの必要ありませんでした。
皆、最高だったぜ。ありがとな。
ここまでずっと最高最高いってきましたが、あまり褒めすぎても安っぽくなってしまうので、ここら辺で批判も織り交ぜていきたいと思います。
・結局死が待ってるから最低
私は、リアルにハースストーンをやっている友人がいないので、ハースストーンの話をする相手もいなかったのですが、今回の酒場で初めてハースストーンの話を死ぬほどすることができました。
「えっ 今日はずっとハースストーンの話をしていいのか!!」
「遠慮するな 今までの分も話せ・・・」
こんなに楽しいのに裏がないわけない。おそらく明日くらいに、毒ガス浴びる結末が待ってると思うので炉辺の集いは最低。
・ハースストーンはクソゲーだから最低
前回の記事でも少し書きましたが、ハースストーンはRNG要素(注1)がその魅力の一つでもあります。RNG要素はゲームをエキサイティングにし、一試合一試合をかけがえのないものにする手伝いをしてくれます。
(注1)Random Number Generation の略。運要素のこと。
今回の炉辺の集いで行ったフレンド戦でもそのRNG要素が悪さ(注2)をしました。
(注2)この試合でオーバードローしてしまって燃えたカードは一枚のみ。それが私のデッキのキーカード、ヴァラニルでした。
このフレンド戦は一勝忘れられない思い出になりました。最高最低かよ。
・時間泥棒だから最低
フレンド戦も楽しかったですし、ナーフ後環境について、砕いたパッチーズの魔素で何をクラフトするか、推しヒーローについて、などなど......ハースストーンにまつわる雑談はどれもこれも非常に楽しく、2時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
その後、2次会~4次会が開催され、朝までハースストーンの話題で大いに盛り上がりました。本当に夢のような時間でした。
結論、炉辺の集いは時間泥棒、最低。
・まとめ
炉辺の集い「西東京ハースストーン酒場」は最高!!!!!
最後に
炉辺の集いで仲よくしてくださった参加者の皆様、そして、主催者のPOKAさん、素敵な炉辺の集いを本当にありがとうございました。とてもいい思い出ができました。
これに味を占めて、この「西東京ハースストーン酒場」や別の炉辺の集いにも積極的に参加していこうと思います。
この記事をここまで読んでくださった皆様、ここまでお疲れ様でした。そしてありがとうございました。前回以上に、とりとめのない勢いだけの記事でしたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
しばらくしたらまた記事書きます。次回も見てね。
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性悪プリーストのすゝめ
皆様、はじめまして。ユ夕州と申します。
この記事を読んでいるあなたがどういう経緯でここに辿り着いたのかは存じ上げませんが、私はハースストーンというカードゲームの話しかしないオタクです。ご了承ください。
さて、記事をUPした今日は1月29日。そう、月末です。
聡明な読者の方々はお気づきでしょうが、私はいわゆるラダーモンスターと呼ばれる類の妖怪ではありません。
つい先日、スタンダードフォーマットでレジェンドを達成し、自作クソファンデッキで順位を4000位まで落とした後、ランク戦に潜ることに飽きてしまい、やることねぇなぁと手持ち無沙汰になっていたところで、「ブログでも一丁やってやろうかい」という次第です(?)。
ブログを始めた理由は、いろいろあるのですが、そんなこまけぇ話は置いといて、
それでは早速、私が愛してやまない『性悪プリースト』というデッキについてお話ししたいと思います。
......とその前に本ブログの方針を少しお話させてください。当ブログは初心者の方にも読んでいただけるブログを目指しております。そのため基礎的なことを多く含みますので、どうぞご了承ください。
性悪プリーストって?
性悪プリーストは、最新拡張パック「コボルトと秘宝の迷宮」で新たに登場した中立ミニオン≪性悪な召喚師≫をキーカードとしたプリーストの新しいデッキタイプです。
≪性悪な召喚師≫の効果を活かすために、デッキ内の呪文カードを≪琥珀の中に眠るもの≫と≪精神支配≫といった高コスト呪文カードに絞るというコンセプトのデッキです。そのため、ビッグスペルプリーストという名前で呼ばれることもあるそうです。
また、「コボルトと秘宝の迷宮」リリース直後に、日本人HSプレイヤーのsatelliteさんがこのデッキを考案、使用し、レジェンド上位に到達したため、satelliteプリースト、さてぷり、というような愛称で呼ぶ日本人プレイヤーもいます(私です)。
基本的戦い方
かなり有名なデッキなので、「今更説明することなの?」という気持ちと、「お前みたいな3流HSプレイヤーがそれ語る?w」という気持ちがそろそろ私の心をブロークンマイハートですが、一応していきたいと思います。
このデッキは前述の通り、≪性悪な召喚師≫が主役のデッキです。
≪性悪な召喚師≫は、6コストで自身の4/4に加え、ランダムな8コスト or 10コストのミニオンをただで召喚できる、破格のパワーを持ったカードです。
一方で、軽い除去スペルや優秀なAoEスペル(注1)をデッキに入れられないため、プリーストの強みであるスペル主体のゲーム展開がしづらいというデメリットもあります。
注1:Area of Effectの略。全体除去のこと。
特にゲーム序盤はプリーストのもつミニオンだけではアグロタイプ(注2)のデッキと互角に戦うのは厳しいですが、「コボルトと秘宝の迷宮」で発表されたとあるカードのおかげである程度解決できます。
そう、≪ダスクブレイカー≫です。
注2:攻撃的なタイプのデッキのこと。アグロタイプのドルイドは比較的簡単に作れるので初心者におススメ。
リリース前から各コミュニティで、「強すぎ」とか「ぶっ壊れ」とか「ベンブロードほんま○○(注3)」などと話題にされていた≪ダスクブレイカー≫ですが、彼らの期待を裏切らなかったことは全世界7000万人のHSプレイヤーの認めるところだと思います。
ドラゴンシナジーを維持しないとその効果を発動できないというデメリットはありますが、優秀なドラゴンカード(注4)をもつプリーストにとってそこまで大きなデメリットではないでしょう。
注3:ベンブロード(Ben Brode)。ハースストーンのゲームディレクター。ラッパーとしても活躍。
注4:≪テンポラス≫のことではない。
強力なドラゴンカードで序盤を戦いつつ、6マナ溜まったら≪性悪な召喚師≫で一気にボードを制圧し、それでも喰らいついてくる相手も強力な高コスト呪文で圧倒する、というのがこの性悪プリーストというデッキの基本的な戦い方です。
コボルト環境における性悪プリースト
さて、前述しましたが、このデッキは環境初期とはいえ(注5)、レジェンド上位に到達しています。また、先日開催された世界選手権でも、とある選手(注6)がこの性悪プリーストを使用していました。
注5:私が知らないだけで今もこのデッキでレジェ上位に到達して人がいるかも。
注6:Ant選手のこと。昨今は≪メテオ≫ケアしても、≪圧し潰す壁≫ケアができていないといわれてしまう。
つまり、このデッキは強いです!断言します、強いです!
......少し言い過ぎた感はありますが、ランク戦で使用しても全く問題ないレベルの強さだと思います。実際、ランク戦でよく見かけるデッキタイプですし、自分も今月、このデッキを使ってランク8からランク2まで登りました。
そこで本項では、実際に性悪プリーストを使った私が、今環境における各デッキに対する性悪プリーストの強みを、個人的見解からご紹介していきたいと思います。
(注意:この項は、ある程度ランク戦環境への知識が必要なので、よくわからなかったら飛ばしてください。しかし、この次の項は初心者の方に是非読んでほしいです。)
対アグロ(アグドル、パラディン、シクメ)
正直、不利マッチではありますが、それでもそこそこ戦えるところにこのデッキの強さがあります。≪ダスクブレイカー≫でなんとかしましょう。
ゲームの主導権さえ握られればこっちのものです。
この中でもアグロパラと呼ばれるデッキが特に苦手であるように感じます。
聖なる盾持ちが多く、≪ダスクブレイカー≫で処理しづらいことや、≪性悪な召喚師≫などで出した強力なミニオンを≪太陽の番人タリム≫で弱体化されてしまうのが理由だと考えられます。
対テンポローグ
有利マッチです。テンポローグに多く出会う日は性悪プリーストを使うことをお勧めします。それくらい有利なマッチだと思います。
序盤こそテンポローグの方が強く立ち回ることができますが、テンポローグが序盤に展開できるミニオンのほとんどを≪ダスクブレイカー≫で処理できます。またその直後に、≪性悪な召喚師≫1枚で比較的大型のミニオンを並べるという、テンポローグが返答に困るような盤面を容易に形成できます。
さらに、(個人的にはこれがこのマッチアップでの一番の強みだと思うのですが、)≪ひとまねグリマールート≫や≪ドラゴニッド諜報員≫などの「相手のデッキのカードを奪う」カードがこのマッチアップで猛威を振るいます。≪死角からの一刺し≫、≪SI:7諜報員≫、≪ヴァイルスパイン・スレイヤー≫などのカードはテンポローグに面白いぐらいぶっ刺さります。
このマッチアップは、性悪プリーストの強みを最も引き出せるマッチアップといっても過言ではないでしょう。
対コントロール(注7)(ラザカス、翡翠ドル、コンウォロ)
程度に差はありますが、どのデッキとも互角にやりあえると私は思っています。
ラザカスの豊富なAoEを受けきってなお強力なミニオンを展開するだけの持続力があります。
新環境でますます磨きのかかった翡翠ドルの高い防御力を打ち砕く攻撃力ももっています。
そして、ウォーロックが新たに手にした最強の盾≪ヴォイドロード≫を懐柔する交渉力(注8)も持ち合わせています。
注7:序盤は相手の攻撃をAoEカード等でかわしながら、後半に強力なカードで反撃を狙うタイプのデッキ。アグロ>ミッドレンジ>コントロールの順に攻撃速度が速い。
注8:精神支配のこと。お洒落な言い回しがしたかったのです。許して。
RNG要素(注9)の比較的多いこのデッキは、対コントロールとのロングゲームでは負けパターンは同じでも、毎試合違うゲーム展開になることが多いですし、勝ち方も様々です。そこがこのデッキの面白いところでもあります。
注9:Random Number Generationの略。運要素のこと。
性悪プリーストの魅力
長々と性悪プリーストについて語ってきましたが、この項が本題です。
私は性悪プリーストの魅力を皆さんに知っていただきたい。こういったデッキタイプが評価されてほしい。同じように魅力的なデッキタイプが数多く開発されてほしい。開発できるだけのカードプールが欲しい。ハースストーン最高。
私はそう思っています。
そうだからこそ、このデッキを皆さん(特に初心者の方々)に勧めたいわけです。
まず、第一にとても作りやすい。
このデッキは基本、レジェンドカードを一枚も必要としません。
環境で結果を残しているデッキに必要な魔素が年々高騰している中、比較的お安いデッキです。
しかし、これはこのデッキの魅力のほんの一部でしかありません。
先ほども少しお話しましたが、このデッキにはRNG要素が多く含まれます。
このRNG要素がこのデッキを最も魅力的にしている要素だと断言します。
RNG要素は諸刃の剣です。
ある程度のRNG要素はpaveling book(注10)のように、ゲームを最後までわからなくさせてくれる一つの希望にもなり得ますし、行き過ぎたRNG要素はバランス調整前の≪希望の終焉ヨグ=サロン≫のように、それまでの戦略をすべて否定する絶望の権化にもなり得ます。
注10:2016年世界選手権で優勝したPavel選手が同大会で≪おしゃべりな本(Babbling Book)≫から神引きしたことを指しています。デッキ外呪文って最高。マージ最高。
この記事を読んでくださっている方の中には、戦略的なカードゲームを作るという観点では、RNG要素はできるだけ排除すべきだという人もいらっしゃる方もいるかもしれません。
しかし、このRNG要素があるからこそのカードゲームであり、それが人々を惹きつけるのだと私は思います。そもそも山札からカードを引くという行為を行うカードゲーム自体からRNG要素を取り除くことはできません(注11)。カードゲームの面白さは、毎ターン生じるランダムな変化に、持てる手札を使って対応していく、その上手さを競う競技だと私は思います。
注11:マビノギデュエルというドローの存在しないカードゲームもありますが......
そういった意味で、ハースストーンのもつ「発見」というメカニズムをはじめとしたRNG要素はとても素晴らしいものです。
毎試合ごとにゲーム展開は異なるはずです。時には予期しないゲーム展開になることもあるでしょう。その状況合わせてカードを選択し解決するチャンスを与えられます。また、その相手もそうした予期せぬ変化に対応することを求められます。だからこそエキサイティングです。プレイヤーも観客も手に汗を握ります(注12)。「発見」というメカニズムはプレイヤーの自己表現が可能なRNG要素なのです。
注12:2017年世界選手権準決勝、Fr0zen選手 vs Sintolol選手の最終戦はその好例だと思う。ggwp。
性悪プリーストではその「発見」メカニズムを十分に楽しむことのできます。相手に合わせて適切なカードを発見し、このデッキのもつ低コストスペルが少ないという欠点を補いながら戦うのがこのデッキの楽しいところです。
また、「発見」のような選択可能なRNG要素も楽しさの一つですが、≪性悪な召喚師≫の選択不可能なRNG要素ももちろん楽しい要素の一つです(注13)。このデッキでは≪性悪な召喚師≫の効果により、8コスト or 10コストの大型ミニオンがランダムに召喚されます。その候補の中には初心者がまだもっていないような強力なレジェンドミニオンが数多く含まれます。これほど数多くの様々な強力なミニオンを扱えるデッキはそうそうないと思います。
注13:まあ自分も相手にいきなり≪ティランタス≫だされたらブチ切れるけど。
ここまで長々と、とりとめもない話を続けてきましたが、何が言いたいかというと、
性悪プリーストって最高。マージ最高。
最後に
たくさん文字を打ち込んだので疲れましたが、よくわからん人間のよくわからん記事を読んだあなたのほうが疲れていることでしょう。ここまでお疲れ様でした。そして、ここまで読んで下さりありがとうございました。
初心者の方に優しい記事を書くことを目標に書きましたが、この記事を書いた目的は、ハースストーン界を盛り上げていこうとかそういったものではありません。
ただ、より多くの人に自分の思ったことを皆さんに共感してもらいたかっただけです。なので、もしこの記事を読んで何か思うことがあれば、何かしらアクションしていただけると幸いです(批判でも構いません)。
機会があればまた記事を書きたいと思うので、次もぜひ読んでくださいね。
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